【デレマス】菜々りあむが公式だった(?)件について
- 前置き
- 2020/02/07~_『菜々りあむ』は対極の存在?
- 2019/08/25_デレステ:デレぽで初絡み
- 2019/09/05_デレステ:[ドレスアップ☆ウサミン]実装
- 2020/02/29_モバマス:「菜々&りあむ」ガシャ開催
- 『菜々りあむ』まとめ
前置き
『安部菜々オタクの夢見りあむ』、それは昨今というほど最近でもないけど巷を賑わせている新概念…。
ファンアート等でもそこそこ見かける設定ですが、私の記憶では公式で絡んだことはほぼ無かったはず…。
殊にオタクは集団幻覚を見がちで、妄想と公式の境界線が曖昧となることもしばしは。これはどこまでが公式なのか確認しなければ。
そんなわけで、公式の『菜々りあむ』描写はどれくらいあるのかまとめてみようと思い、この記事を温めておりました。
が、2020年2月29日。
突然モバマスに「菜々&りあむと春、しませんか?」とか言われて困惑するワイ。
あれ…公式だったのか…?いや…公式じゃない…?何だアレは!?
というわけで見事に足元掬われた形になっちゃいましたが、いっそのこと丁度いいタイミングと開き直って、『菜々りあむ』まとめスタートです。ネタ被りしちゃった同人作家さんってこんな気持ちなんやろか。
2020/02/07~_『菜々りあむ』は対極の存在?
2020/02/07、7周年企画でデビューする7人の新アイドル、その3番手として夢見りあむが初登場。
そのモバマスらしいぶっ飛んだキャラクターは界隈外にすら話題が沸騰し、「ザコメンタル」がTwitterのトレンド入りを果たしました(ちなみに「夢見りあむ」はトレンド入りしませんでした)。
この日から2019/08/25までの約9か月間、夢見りあむと安部菜々の直接的な絡みはありません。つまり「公式」と呼べる要素は一切なし。
それでも一部界隈ではこの2人の接触に期待する声が上がっていました。その理由についてちょっと考えてみました。
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プロフィールの一致
まず2人のプロフィールですが、実は似通った点が存在します。
2人とも真面目に描けプロフィールに遊び心がありますね。
注目すべきはプロポーションです。夢見りあむのスリーサイズは大沼くるみのように伏せられていますが、実は言及台詞があります。
これが事実なら149cm・B95というかなりのトランジスターグラマーです。
一方、安部菜々も146cm・B84と、トランジスターグラマーであることが度々話題に上がるアイドルでもあります。
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「アイドル」に対する想いの違い
夢見りあむがアイドル好きである、という情報はデビュー時点で明らかになっていましたが、2019/4/15のデレステ実装と共に追加されたコミュで大幅な掘り下げが行われました。
ガッツリとアイドルオタクであり、アイドルとは「頑張っている尊い人」だという強いこだわりを持っていることが明らかになりました。
さて、安部菜々も「アイドル」そのものに特別な想いを持ったアイドルです。しかし2人の想いの方向性はまったく異なるものだと思います。
安部菜々は「ウサミン」という理想のアイドル像を抱いていますが、これは彼女が幼い頃から、アイドルになりたいと夢見ていたことに依拠しています。ここでいう理想とは夢・目標のことなのです。
一方、夢見りあむにとっての「アイドル」は無ければ生きていけないものであり、嗜好品です。彼女の理想のアイドル像とは消費者=オタクの視点からみた理想であり、アイドルになりたいという想いは持っていません。
夢見りあむが「アイドル」になりたいのは、目立ちたい、チヤホヤされたいからであり、「アイドル」になること自体が夢・目標ではありません。むしろ自分はアイドルではないと断言すらしています。
この2人は「アイドル」を見つめる視点が、ステージ側と客席側で正反対なのです。
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設定と現実が交差し、正反対となった奇跡
2020/05/20、2人の対称性を確固たるものにしてしまった大事件が起こります。
第8回シンデレラガールズ総選挙の開票です。夢見りあむは3位入賞という快挙。
「頑張ってるから尊い」というアイドル観を持った子が、あっさりと3位についてしまうという何とも皮肉な、良い意味で"らしい"結果となりました。
この現実を受けて、夢見りあむは「突然アイドルになってしまった」キャラが設定されていくことになります。
一方で安部菜々は、長らく地下アイドルとして売れない下積み時代を経験してきたという設定があります。彼女は「ようやくアイドルになれた」キャラなのです。見事に正反対。
なお、安部菜々の下積み云々はあくまでも設定の話です。現実の話をすれば、彼女は第3回総選挙の時点で2位ですし、ボイスも楽曲もあります。むしろ恵まれている方でしょう。
それでも2012/02/22の初登場から数年間、アイドルへの憧れや下積み時代の設定が少しずつ明らかになることで、「ようやくアイドルになれた」キャラを揺るぎないものにしています。
一方で夢見りあむは登場して日が浅く、設定という武器がないに等しい状況でした。ですが登場から僅か102日、最速で総選挙上位という現実が、彼女の「突然アイドルになってしまった」キャラを作ったのです。
設定が現実となった安部菜々と、現実が設定となった夢見りあむ、2人の対比は設定と現実が交じり合った結果生まれた、奇跡と言えるのではないでしょうか。
2019/08/25_デレステ:デレぽで初絡み
夢見りあむ登場から約9か月。『菜々りあむ』、とうとうデレぽにて初絡み。
ようやく「公式」といえる接触なのですが、記念すべきその内容は、
「はい。」と一言だけの返信だけ。
ある意味期待を裏切らない初絡みとなり、界隈は大変な盛り上がりを迎えました。
ちなみに夢見りあむはこの前月、2019/07開催のドリームLIVEフェスティバルで、
「あ、はい」という名台詞(?)を残した直後の出来事だったりします。
なおこのデレぽには続きがあり、めっちゃ深夜にアイドル愛を語るオタクの姿が見れます。
自分への自信のなさ、という点は共通点かもしれません。
2019/09/05_デレステ:[ドレスアップ☆ウサミン]実装
デレぽでの絡みから僅か11日。祝!4周年アニバーサリーパーティーガシャにて、限定SSR[ドレスアップ☆ウサミン]安部菜々が実装され、
特訓前背景に夢見りあむ含む新人3人、のちの『#ユニット名募集中』が参戦しました。
さらにホーム台詞には3人に対する言及が。
はい、いつもの。
さて、ここからが本番。SSR実装と更新されたシンデレラガールズ劇場わいど第161話では、いよいよ直接的な会話シーンが観測されました。
こっちでもいつもの。
は置いておくとして、この話には安部菜々と対面し、限界オタクと化す夢見りあむが明確に描写されています。
また、辻野あかり、砂塚あきらの両名が「菜々さん(サン)」と呼びなのに対して、夢見りあむは「ウサミン」呼びであることがわかります。
これは前者2人が事務所の先輩「安部菜々」を、夢見りあむはアイドル「ウサミン」を意識している、と考えられます。
実は同僚のアイドルたちでも「ウサミン」という呼称を用いる人は大変希少です。私の記憶にある限り、池袋晶葉と夢見りあむの2名のみだったはずです。間違ってたらコメントとかでこっそり教えてね。
ちなみに作中のモブや事務所外の人からの呼称は「ウサミン」であり、やはり菜々呼び=身内・知り合い、ウサミン呼び=アイドル菜々への呼称として、明確に分けられている気がします。
さらに言えば、地下アイドルとして長く下積みを頑張って来た安部菜々は、夢見りあむの理想のアイドル像である「頑張っている尊い人」という条件に合致しています。
このことから『安部菜々オタクの夢見りあむ』という発想に繋がっていったと考えられます。
2020/02/29_モバマス:「菜々&りあむ」ガシャ開催
シン劇わいどでの接触以降、「公式」で絡むことがなかった『菜々りあむ』ですが、冒頭にある通り2020/02/29に突然供給が。
規模縮小により2枠となった月末ガシャにて『菜々りあむ』が同時参戦しました。
特訓前の顔がやべーと評判。アイドルのする顔じゃないかもしれないが、オタクとしては100点満点。
とはいえモバマスの場合、ガチャ追加のカードは個々のエピソード・シン劇となるので、この2人の直接的な絡みはもうしばらくお預けになりそうです。
『菜々りあむ』まとめ
さて完走した感想ですが、やはり「公式」といえる絡みはまだまだ少なめです。記事にしようか迷ったくらいには少ない。
創作で人気な「安部菜々オタクの夢見りあむ」に関しては、やはり確固たる根拠と言えるような言及はまだないようです。だからこそ想像が捗る、というのもあると思いますが。
これは夢見りあむ自身が、デビューからやっと1年(2020年3月月初現在)という芸歴の短いアイドルだという部分もあるでしょう。
同じ曲を歌った第8回総選挙組や、デビューが近い新人組との絡みが多くなる中で、どちらにも当てはまらない割には交流している方なのかな、とは思います。
途中途中で考察を挟んだ通り、『菜々りあむ』はまるで正反対な要素を背負いながらも、結び付く可能性を感じられる、新時代の関係性だと思います。
2人が「アイドルになった自分」に対して出した結論は異なりますが、互いにリスペクトし合える良い関係になれる予感がします。
今後さらなる「公式」供給はあるのでしょうか。期待が高まりますねとだけ書いて、綺麗に締めさせてもらおうと思います。
駄文・長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。